TRACK A | AIツール活用講座 | 受講生向け KYODAI ORIGINAL
第2回 CODEX PRACTICE | 組み合わせ演習

概念を組み合わせて作る、
初心者向け演習 3問

「4つの道具」と「作業ループ」を、実際に手を動かして1つの成果物にまとめます。各問15分。答えを見る前に、まず1回動かす。

⏱ 各 15分 / 合計45分 対象:初めて〜変更できる 出典:Codex実践ドリル 第2回

この3問で組み合わせる「土台」

名前を覚えるより、「いつ使うか」でつかむ。演習はこの4つの道具と作業ループの往復で進みます。

Tool 01

AGENTS.md

毎回守る約束を固定。日本語で/上書きしない/確認する、をプロジェクトに残す。

Tool 02

Skill(手順書)

成功した進め方を固定。入力→工程→確認→出力の型を、別素材でも再現する。

Tool 03

Hook / 確認

決まった瞬間の確認を固定。変更直後にエラーや必須項目を自動でチェックする。

Tool 04

MCP / 材料

外の接続先を固定。まずは読み取り専用で、公開資料を根拠として読む。

🔁 作業ループ: ①目的を決める → ②完成例を見る → ③作らせる → ④自分で動かす → ⑤条件を変える → ⑥失敗を返す。 「動いた」と「使える」は違う。1回で終わりにせず、条件を変えて試すところまでが1問です。
01

完成例(お手本)を見て、同じ形で自分用に作り替える

いきなり自由制作にせず、まず“お手本”を1枚見て、同じ構造で中身だけ自分用に変える。
組み合わせ:5つの往復作業ループ①目的→②完成例を見る→③作らせる完成条件

⏱ 15分 初めての人向け(Q1相当) 階段 1〜2:再現→変更
ゴール(目的)

Codex に イベント告知カードの“お手本”を1枚作らせ、ブラウザで開いて「完成の形」をつかむ。次に、同じ構造・デザインのまま中身だけを自分のイベントに変えたカードを作らせる。まず再現、次に少しだけ変更——この順で土台をつくります。(AGENTS.md はすでに用意済みの前提。作業フォルダに置いておけば、日本語説明・上書き禁止の約束がそのまま効きます)

1詳細なやり方
  1. 場所を決める デスクトップに codex-q1 という空フォルダを1つ作り、作業場所として Codex に開いてもらう。(用意済みの AGENTS.md をこのフォルダにも置くと約束が効く)
  2. 完成例を見る(お手本を作らせる) まず「どんな形になるか」を1枚のお手本で確認する。デザインはCodexに任せてOK。
    ▶ Codexへの指示(コピーして使う)event-sample.html を新しく作ってください。 「イベント告知カード」を1枚。カードの中に、タイトル・日時・場所・ひとこと紹介の4項目を見やすく並べてください。 色や飾りのデザインはお任せします。まずお手本として作ってください。
  3. 自分で動かす(お手本を開いて観察) event-sample.html をダブルクリックして開き、「4項目がどう並んでいるか」を目で見る。これが再現の“お手本”になります。
  4. 作らせる(再現:中身だけ差し替え) 構造は固定・文字だけ変更、と明示するのがコツ。材料(自分のイベント内容)を渡す。
    ▶ Codexへの指示event-sample.html の構造とデザインはそのままに、中身だけ次の内容へ差し替えた event.html を新しく作ってください(元ファイルは上書きしない)。 ・タイトル:〇〇 ・日時:〇月〇日 〇時 ・場所:〇〇 ・ひとこと:〇〇
  5. 条件を1つだけ変える(変更) 「動いた」の先へ。色を変える/項目を1つ足すなど、1箇所だけ変えて狙い通り変わるか確かめる(=階段2)。1度に全部変えないのがコツ。
    ▶ Codexへの指示event.html のカードの背景色を〇〇色に変えてください。他の部分は変えないでください。
完成条件(これで合格)
  • フォルダに event-sample.html(お手本)と event.html(自分版)の2つがある
  • event.html をブラウザで開くと、自分のイベント内容(4項目)が正しく表示される
  • お手本と同じ構造を保ったまま、1箇所以上を自分で変更できた(元ファイルは上書きしていない)
?止まったら:3段階ヒント
HINT 1考える観点(どこを見る?)
うまく再現できないときは、お手本の「どの部分(タイトル/日時/場所/ひとこと)」を変えたいのかを1つずつ指さして確認する。全部まとめて考えないのがコツ。
HINT 2次に行う操作
一度に全部変えず、まず「タイトルだけ」変更して確認 → 次に「日時だけ」…と1項目ずつ渡すと、どこで崩れたか分かりやすい。
HINT 3依頼文の一部分(答えではなくヒント)
「event-sample.html の構造とデザインはそのまま、文字だけ次の内容に差し替えた event.html を作ってください」——“構造は固定・中身だけ変更”と明示するのが再現のコツです。

📝 完成証拠と自己説明を残す(次の演習の土台になる)

まねできた部分
自分で変えた部分
次に変えること
02

壊れたHTMLを直し、条件を変えて「使える」まで確かめる

作業ループ6ステップを一周させ、失敗を「次の指示」に変える。
組み合わせ:作業ループ人間=判断/Codex=実行Hook(確認)

⏱ 15分 変更・修正ができる人向け(Q3相当) 階段 3〜6:修正→完成定義→検証
ゴール(目的)

わざと1か所壊れたHTMLを用意し、Codexに直させる。直ったら自分で開いて確認し、さらに条件を変えて(空欄・長い文字)試す。「1回動いた」で終わらせず「別の条件でも使える」まで持っていくのがこの問のテーマです。

1詳細なやり方
  1. 材料を渡す(壊れたファイルを作る) 新しいフォルダ codex-q3 を作り、下の指示で「わざと壊れた」HTMLを用意させる。まず“壊れている状態”を自分の目で見ます。
    ▶ Codexへの指示codex-q3 フォルダに、わざと1か所だけ壊れた broken.html を作ってください。 ・「あいさつ」という見出しと、名前を入れる入力欄、押すと「こんにちは、〇〇さん!」と表示するボタンを付ける ・ただし閉じタグを1つ抜くなど、ボタンを押しても動かない壊れ方にしてください ・どこを壊したかは、まだ私に教えないでください
  2. 自分で動かす(症状を確認) broken.html を開き、ボタンを押して「動かない」ことを体験する。この“症状”が次の指示の材料になります。
  3. 失敗を返す(直させる) 「何が起きたか(症状)」と「どうなってほしいか(期待)」の2点を渡すのがコツ。原因当ては人間がしなくてOK。
    ▶ Codexへの指示broken.html を開くとボタンを押しても何も表示されません(症状)。 名前を入れてボタンを押したら「こんにちは、〇〇さん!」と表示される状態にしたいです(期待)。 上書きせず fixed.html という名前で直したものを作り、どこがどう壊れていたかを日本語で説明してください。
  4. 条件を変えて試す(ここが本番) 「動いた」の先へ。人間が“意地悪な入力”を判断して渡し、Codexに強くしてもらう。=Hookの考え方(変更直後に必ず確認する)。
    ▶ Codexへの指示fixed.html を次の3条件でも壊れないようにしてください。 1. 名前を空欄のままボタンを押したとき(「名前を入力してください」と出す) 2. とても長い名前(30文字以上)を入れたとき 3. 記号(< や &)を含む名前を入れたとき 直したら、その3つを自分でも確認した結果を報告してください。
  5. 結果を返す 3条件を自分でも実際に試す。1つでも崩れたら、その症状をまた「次の指示」として返す(=ループを回す)。
💡 役割分担のコツ:「どんな入力で試すか(=完成条件)」を決めるのは人間、「コードを直す」のはCodex。判断と作業を混ぜないと、指示がぶれません。
人間とCodexの分担(この問の型)
人間が決める

どうなれば合格か(空欄・長文・記号でも動く)。試す入力を選ぶ。本当に使えるかの最終判断。

Codexに任せる

壊れた原因を探す。直す。3条件に対応する。変更点を日本語で説明する。

完成条件(これで合格)
  • fixed.html でボタンが正しく動き、あいさつが表示される
  • 空欄・長い名前・記号の3条件でも崩れない(エラーで固まらない)
  • Codexが「どこが壊れていたか」を日本語で説明できている
?止まったら:3段階ヒント
HINT 1考える観点
「直らない」ときは、あなたが渡した情報が足りていないことが多い。“症状(何が起きた)”と“期待(どうなってほしい)”の両方を書けているか見直す。
HINT 2次に行う操作
条件を1つずつ渡す。まず「空欄のとき」だけ直させて確認 → 次に「長い名前」…と分けると、どこで崩れたか特定しやすい。
HINT 3依頼文の一部分
「直した後、あなた自身が3つの条件を試した結果を表にして見せてください」——Codexに自己確認(Hook)を必ずさせるのが安定のコツ。

📝 完成証拠と自己説明を残す

壊れていた原因
自分で試した条件
次に変えること
03

成功した手順を「Skill」にして、別の素材でも再現する

1回うまくいった進め方を手順書に固定し、違う資料に同じ型で当てる。
組み合わせ:Skill(手順)根拠確認(出典)MCP/材料

⏱ 15分 2問を終えた人向け(Q5に接続) 階段 7〜9:根拠確認→再利用→拡張
ゴール(目的)

「資料から要点を3つ出典(何ページ/どこに書いてあったか)付きで抜き出して md にまとめる」という進め方を、SKILL.mdという手順書に固定する。そして別の資料でも同じ形で結果が出ることを確かめます。=成功を偶然で終わらせない。

1詳細なやり方
  1. 入力を決める(何を受け取る手順か) 新しいフォルダ codex-q5 を作る。素材Aとして、短いテキスト(このドリルの説明文や、好きなニュース記事を数段落コピペした material-a.txt)を置く。
  2. 手順を並べて Skill を作る 「入力→工程→確認→出力」の型を1ファイルに固定させる。ここが再利用の核。
    ▶ Codexへの指示SKILL.md という手順書を作ってください。中身は「資料から要点をまとめる手順」で、次の4項目を書いてください。 【入力】.txt か .md の資料を1つ受け取る 【工程】(1)全体を読む (2)重要な点を3つ選ぶ (3)それぞれに出典(何段落目/どの文か)を付ける 【確認】要点は必ず3つ/各要点に出典がある/資料に書いていない情報を足していない 【出力】summary.md に「要点」と「出典」を表でまとめる
  3. 素材Aで1回実行する(成功例をつくる) まず1回きれいに通す。ここで出た summary.md が“お手本”になります。
    ▶ Codexへの指示SKILL.md の手順どおりに、material-a.txt から summary_a.md を作ってください。 各要点には必ず出典(何段落目か)を付け、資料にない情報は書かないでください。
  4. 根拠を確認する(人間の判断) 3つの要点が本当に資料に書いてあるか、出典を1つずつ照らし合わせる。“それっぽいけど資料にない一文”を見つけるのが人間の仕事。
  5. 別素材で試す(再現テスト) 違う内容の material-b.txt を置き、同じ SKILL.md で summary_b.md を作らせる。中身は違っても「要点3つ+出典+表」の形がそろえば、手順が再利用できた証拠。
    ▶ Codexへの指示同じ SKILL.md の手順で、今度は material-b.txt から summary_b.md を作ってください。 前回と同じ形式(要点3つ・各要点に出典・表)にそろえてください。
💡 MCPの入り口:いまは手元のtxtを材料にしていますが、これが「公開PDFやWebを読み取り専用でつなぐ」=MCPの考え方の練習です。まずは読み取り→根拠を確認→保存の順を体で覚える。
完成条件(これで合格)
  • SKILL.md(入力・工程・確認・出力の4項目)がある
  • summary_a.md と summary_b.md の両方が、要点3つ+出典+表で同じ形になっている
  • 各要点の出典を人間が照合し、資料にない情報が混ざっていないことを確認できた
?止まったら:3段階ヒント
HINT 1考える観点
素材Bで形が崩れるのは、SKILL.mdの「確認」項目が弱いサイン。「要点は必ず3つ」「各要点に出典」を確認欄に明記できているか見直す。
HINT 2次に行う操作
出力形式を1つ固定する。「要点|出典 の2列の表にする」と手順書に書き足してから、AもBも作り直す。
HINT 3依頼文の一部分
「resultを出す前に、SKILL.mdの【確認】3項目を1つずつチェックし、満たしているかを先に報告してください」——出力前の自己チェックを型に入れる。

📝 完成証拠と自己説明を残す

手順化してよかった点
Bで崩れた/直した点
次に自分の課題へ応用
🎯 3問を終えたら: すでに用意した AGENTS.md(約束)、演習1でつかんだ完成例の再現、演習2で回した作業ループ(判断→実行→確認)、演習3で作った SKILL.md(手順)——これらは、そのままあなた自身の課題(自由制作・階段10)に持ち込めます。「今の経験に近い地点」から、次の一手へ。